top of page
Overseas Field Survey
Exploration of Plant Genetic Resources
植物遺伝資源の探索収集・調査
信州大学農学部植物遺伝育種学研究室では、1980年代、旧作物育種学研究室時代にネパールを中心としたヒマラヤ地域において植物遺伝資源の探索・収集・評価を実施してきた経緯があます。近年ではブータン王国食用野生植物利用調査（2005ー2010年）の他、農林水産省委託プロジェクト研究の「海外植物遺伝資源の収集・提供強化」(2014-2017年)、「海外植物遺伝資源の民間等への提供促進」（2018-2021年）さらに「植物遺伝資源の収集・保存・提供の促進」（2021-2025年）、通称PGRAsiaプロジェクトに参加し、アジアにおける植物遺伝資源の探索・収集・評価を実施しています。以下に、これら海外現地調査や植物遺伝資源探索など、当研究室の海外での活動実績を紹介いたします。
2024年7月 ベトナム
場所
ベトナム北中部 - ゲアン省
日程
2024年7月10日～7月20日
参加者
・松島憲一教授
その他、南九州大学からも参加
連携機関
ベトナム植物遺伝資源センター（PRC）
成果
トウガラシ属およびナス属を中心に、94点の植物遺伝資源を収集。2025年度以降、これらの植物遺伝資源は日本とベトナムにおいてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、両国のジーンバンクに種子が保存される予定。
（参考）
信州大学農学部ウェブサイト内特集記事
信州大学鋭領域融合研究群山岳科学研究拠点ウェブサイト内特集記事
論文
執筆中
2024. 7 ベトナム中北部
ゲアン省クエフォン県およびトゥオンズオン県での遺伝資源探索
2024年1月 ベトナム
2024. 1 ベトナム東北部
場所
ベトナム東北部 - カオバン省、トゥエンクアン省
日程
2024年1月15日～1月25日
参加者
・松島憲一教授
その他、高知県農業技術センターからも研究者が参加
連携機関
ベトナム植物遺伝資源センター（PRC）
成果
トウガラシ属39点およびナス属14点を含む、94点の植物遺伝資源を収集。2025年度以降、これらの植物遺伝資源は日本とベトナムにおいてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、両国のジーンバンクに種子が保存される予定。
（参考）
信州大学農学部ウェブサイト内特集記事
信州大学鋭領域融合研究群山岳科学研究拠点ウェブサイト内特集記事
論文
執筆中
カオバン省Huy giapコミューンPac cha村のザオ族の集落での遺伝資源探索
カオバン省Hong triコミューンPCoc Xa村のロロ族の集落での遺伝資源探索
2022年11月～12月 ベトナム
2022.12 ベトナム西北部
場所
ベトナム西北部 - ラオカイ省、イエンバイ省
日程
2022年11月22日～12月4日
参加者
・松島憲一教授
・研究室学生（D2）近藤文哉
・ 〃 （M1）梅田小雪
・ 〃 （M1）熊埜御堂由衣
・ 〃 （M1）増田栞
その他、宮崎県総合農業試験場からも研究者が参加
連携機関
ベトナム植物遺伝資源センター（PRC）
成果
トウガラシ属58点およびナス属13点を含む、95点の植物遺伝資源を収集。2022年度以降、これらの植物遺伝資源は日本とベトナムにおいてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、両国のジーンバンクに種子が保存される予定。
（参考）
信州大学農学部ウェブサイト内特集記事
信州大学鋭領域融合研究群山岳科学研究拠点ウェブサイト内特集記事
論文
Collaborative Exploration of Capsicum and Solanum
Genetic Resources in Northern Vietnam
Fumiya KONDO, Kazunori TAKEDA, Koyuki UMEDA,
Yui KUMANOMIDO, Shiori MASUDA, NGUYEN Van Kien,
TRAN Thi Thu Hoai, Kenichi MATSUSHIMA. Annual Report on Exploration and Introduction of Plant Genetic Resources . 39: 85-104, 2024年3月
イエンバイ省山中のモン族の村であるランカ集落での遺伝資源探索
農家での聞き取り調査
収集したcrutescens種のトウガラシ遺伝資源と松島教授
2019.10 ミャンマー北西部
2019年10月～11月 ミャンマー
場所
ミャンマー北西部 - ザガイン地方域
日程
2019年10月31日～11月14日
参加者
・松島憲一准教授
・研究室学生（M1） 近藤文哉
その他、農研機構遺伝資源センター、同機構野菜花き研究部門、東京農業大学からも研究者が参加
連携機関
ミャンマー農業省農業研究局（DAR）
成果
トウガラシ属栽培種のほか、野生種のソバやナスなどを含めた62点の植物遺伝資源を収集。2020年度以降、これらの植物遺伝資源は日本とミャンマーにおいてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、両国のジーンバンクに種子が保存されることとなった。
（参考）
信州大学農学部ウェブサイト内特集記事
信州大学鋭領域融合研究群山岳科学研究拠点ウェブサイト内特集記事
論文
Collaborative Exploration of Capsicum Plant Genetic Resources in Northwest Myanmar, 2019.
Fumiya Kondo, Ohm Mar Saw, Kenichi Matsushima.
Annual Report on Exploration and Introduction of Plant Genetic Resources . 36: 159-172, 2021年3月
村の市場での聞き取り調査
農家での聞き取り調査
収集したchinense種のトウガラシ遺伝資源と松島准教授
2019年10月～11月 カンボジア
場所
カンボジア東部
- カンダール州
- トボンクムン州
- クラチエ州
- モンドルキリ州
- コンポンチャム州
日程
2019年10月28日～11月8日
参加者
・根本和洋助教
(農研機構作物研究部門との共同探索）
連携機関
カンボジア農業開発研究所（CARDI）
成果
野菜用アマランサス属植物を中心に75系統の植物遺伝資源を収集。これらの植物遺伝資源は日本とカンボジアにおいてそれぞれのジーンバンクに種子が保存される予定。
論文
Collaborative Exploration of Amaranth Vegetable Germplasm in Cambodia, 2019.
Ryoma Takeshima, Kazuhiro Nemoto, Leakhena Mat, Dolla os, Sreynech Ouch, Sophany Sakan, Makara Ouk. Annual Report on Exploration and Introduction of Plant Genetic Resources . 36: 112-127, 2021年3月
2019.10 カンボジア東部
2019.10 カンボジア南部
2019年10月 カンボジア
場所
カンボジア南部
- スヴァイリエン州
- プレイベン州
- カンダール州
- コンポンスプー州
- ココン州
- カンポット州
- タケオ州
日程
2019年10月1日～10日
参加者
・松島憲一准教授
・研究室学生（B4） 坂東克哉
・ 〃 （B4） 山口紘明
・ 〃 （M1） Sudasinghe Sathya Prabandaka
連携機関
カンボジア農業開発研究所（CARDI）
成果
トウガラシ、ヘチマ、カボチャ、およびアマランサスなど85系統の植物遺伝資源を収集。2020年度以降、これらの植物遺伝資源は日本とカンボジアにおいてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、両国のジーンバンクに種子が保存されることとなった。
（参考）
信州大学農学部ウェブサイト内特集記事
信州大学鋭領域融合研究群山岳科学研究拠点ウェブサイト内特集記事
論文
Collaborative Exploration of Plant Genetic Resources in Southern Cambodia, 2019.
S. P. Sudasinghe, Leakhena Mat, Katsuya Bndo, Komei Yamaguchi, Sophany Sankhan, Makara Ouk, Kenichi MatsushimaAnnual Report on Exploration and Introduction of Plant Genetic Resources . 36: 128-147, 2021年3月
タケオ州の農村にて豆類遺伝資源の写真撮影（松島准教授）
タケオ州の農村での植物遺伝資源探索の様子
カンポット州の農村での植物遺伝資源探索の様子
首都プノンペンの市場で販売されているトウガラシやナス
2018.10 カンボジア北部
2018年10月 カンボジア
場所
カンボジア北部
- ウドンメンチェイ州
- プレアヴィヒア州
日程
2018年10月2日～12日
参加者
・松島憲一准教授
・研究室学生（D1）R. M. S. M. B. Rathnayaka
（M1）徳田真帆
(B4 ）近藤文哉
連携機関
カンボジア農業開発研究所（CARDI）
成果
トウガラシ・ナス・カボチャおよびメロンなど118系統の植物遺伝資源を収集。2019年度、これらの植物遺伝資源は信州大学農学部とカンボジア農業開発研究所においてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、日本とカンボジアのジーンバンクに種子が保存されることとなった。
（参考）
信州大学農学部ウェブサイト内特集記事
論文
Collaborative Exploration of Plant Genetic Resources in Northern Cambodia, 2018
Kondo, F., S. Layheng, M. Tokuda, R. M. S. M. B. Rathnayaka, S. Sophany, K. Matsushima
Annual Report on Exploration and Introduction of Plant Genetic Resources,35:162-184 2020年3月
カンボジア北部ウドンメンチェイ州で収集した遺伝資源の調査を行う松島准教授ら
カンボジア北部ウドンメンチェイ州の畑で栽培中の作物の調査を行う松島准教授ら
カンボジア北部プレアヴィヒア州においてトウガラシ遺伝資源を調査する松島准教授
2018. 2 ネパール東部
2018年2月 ネパール
場所
ネパール東部
- コシ県
- メチ県
日程
2018年2月15日～22日
参加者
・松島憲一准教授
・根本和洋助教
・研究室学生（B3） 難波成恵
その他、農研機構遺伝資源センター、同機構野菜花き研究部門、愛知県総合農業試験場からも調査隊員が参加
連携機関
ネパール農業省傘下のネパール農業研究評議会（NARC）遺伝資源センター
成果
トウガラシ、アマランサス、キュウリ、豆類など157系統の植物遺伝資源を収集。2019年度以降、これらの植物遺伝資源は信州大学農学部とネパール農業研究評議会遺伝資源センター等においてそれぞれ栽培試験により評価、増殖された後、日本とネパールのジーンバンクに種子が保存されることとなった。
（参考）
信州大学農学部ウェブサイト内特集記事
信州大学鋭領域融合研究群山岳科学研究拠点ウェブサイト内特集記事
論文
Collaborative Exploration of Capsicum and Cucurbitaceae Vegetable Genetic Resources in Eastern Nepal, February 2018.
Sugiyama,M., H.Sato, K.Matsushima, M.N.Paudel, D.S.Sherestha, A.Karkeejaya, S.Karki.
Annual report on Exploration and Introduction of Plant Genetic Resources, 34: 215-227. 2019年3月
Collaborative Exploration of Legume and Amaranth Germplasm in Eastern Nepal from February 14 to 24, 2018.
N.Tomooka, K.Nemoto, N.Namba, A.Karkee, S.Karki, D.S.Serestha, K.H.Ghimire, B.K.Joshi, M.N.Paudel
Annual report on Exploration and Introduction of Plant Genetic Resources, 34: 193-214 2019年3月
アマランサス遺伝資源収集中の根本助教
トウガラシ遺伝資源調査中の松島准教授
調査地域コシ県ダンクタ郡パクリバス
アマランサス遺伝資源調査中の難波さん
店頭で販売されているトウガラシ在来品種
bottom of page